くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

緑内障治療について その2

その1の続きです。

《服薬指導時のポイント》

 ・日内変動、季節変動があることを頭にいれて説明する。

 日内変動:昼にあがり、夜に下がる。3~6mmHgの差がでることがある

 季節変動:夏に下がり、冬に上がる。1~5mmHgの差がでることがる。

 

【指導例】

・エイゾプトは懸濁が強く、目の中に残りやすいので、次の点眼まで10分あけてください。

 

・チモプトールXEは涙の成分(ナトリウムイオン)と結合してゲル化します。前の薬と10分以上あけてから、最後に点眼してください。

先に点眼してしまったら、一時間以上あけてから次の目薬をさしましょう。

 

・リズモン、ミケランLAは目の中に滞留しやすい成分があります。前の薬と10分以上あけてから、最後に点眼しましょう。

先に点眼してしまったら、30分以上あけてから次の目薬をさしましょう。

 

などなど。

 

《禁忌の薬剤の服用チェック》

緑内障のタイプは開放か?閉塞か?

②OPEやレーザー治療の有無。

③瞳孔を開く検査を受けたことがあるか?(閉塞には使用しないので)

 

緑内障に禁忌の薬物については、基本的には眼科に通っていれば大丈夫!

「眼科に通っていますか?」

「眼科医に薬の制限があると言われましたか?」

と質問しよう。

眼科に行っていなければ、健診を勧めてみる。 

 

緑内障治療でのジェネリック品の考え方》

・何十年も使うので、どの薬を使い続けるのかはとても大事。

・日本のジェネリック品は、房水内薬物動態の試験をせず、点眼瓶の溶出試験の届け出が不要なため、先発とは別物ととらえる医師も多い。