自家中毒症
「自家中毒」といっても、食中毒ではない。
4~5歳の幼児が、喜怒哀楽のような心理的ストレスや、発熱のような病気によるストレスにより、突然嘔吐を繰り返す。
10歳頃までには自然治癒する、予後良好な病気である。
通常は数日以内で治癒する。一週間も症状が続くようであれば、脳腫瘍などの他の疾患の可能性がある。
低血糖ではなく、尿ケトン陽性であるのが特徴。
CT検査で異常の無い、頭部打撲の後に自家中毒症を起こすことがある。
「自家中毒症」以外に、「周期性嘔吐症」「アセトン血性嘔吐症」という名前もある。
【家庭での対応】
・症状が軽ければ、静かに寝かせて、ジュースや飴で糖分をしっかり摂る。
・脂っこい食べ物は避けること。
・嘔吐が続き、顔色が悪く、ぐったりする時は受診すること。