小児のインフルエンザ
今回は親御さん用に書かせて頂きます。
これからインフルエンザの流行が予想されますので(12月~3月の流行が多い)、少しでも参考になれば幸いです。
【治療について】
・薬をもらったら、すぐに治療(内服、もしくは吸入)を開始すること。
・インフルエンザウイルスの増殖は速いので、治療の開始が遅いと症状が進行してしまう。
【登校・外出について】
・熱が下がった後は、最低2日間(幼児は3日間)かつ、インフルエンザ発症後からは5日間は自宅で療養する。
・熱が下がっても、インフルエンザウイルスが全て消えているわけではない。
他の人に感染させる可能性があるので注意すること。
【異常行動について】
・異常行動の例:普段と違う突拍子もない行動をとる、うわごとを言ったり興奮したりする、幻覚が見える、意識がぼんやりする、意識がなくなる、妄想、けいれんをおこす 等。
・小児の場合、薬の内服の有無に関わらず、インフルエンザ発症後に異常行動が発現することが報告されている。
・インフルエンザによる発熱後数日以内(多くが2日以内)、もしくは睡眠中に発現することがある。
・異常行動による転落などの事故を防ぐ為に、インフルエンザと診断されてから少なくとも2日間は、就寝中を含め子どもを1人きりにさせないようにすること。
インフルエンザが重症化すると、発症する可能性がある。
発熱中に意識障害やけいれん、嘔吐、頭痛、異常行動・言動などが現れ、まれに脳障害や多臓器不全になることもある。
発症は5歳以下(特に1~2歳が多い)が多い。
【自宅療養のポイント】
・子どもの好きなもので、消化の良いものを与える。
・無理に寝ていなくても良いが、家で安静にすること。
・水分を十分に補給する。脱水に注意。
・加湿器をつけたり、部屋に洗濯物を干したりして、湿度を高めにする。
・療養中、以下の表に書いてある点に注意し、必要に応じて医療機関にかかること。