ディレグラ勉強会メモ
【アレルギー性鼻炎治療の現状】
2008年の疫学調査によると、アレルギー性鼻炎を発症している人は日本で5000万人。そのうちの1000万人が医療機関で治療を受けている。
また、花粉症を発症している人で、通年性アレルギー性鼻炎も合併している人は、花粉症患者のうち46%を占めている。
アレルギー性鼻炎は近年増加傾向であり、若年齢化も問題視されている。
アレルギー性鼻炎患者の、現在の治療薬に対する満足度はあまり高くなく、治療を受けている患者の65%は、治療に不満を持っている。
【治療方法】
アレルギー性鼻炎の主な治療方法は、以下の5つに分類される。
- 患者とのコミュニケーション(治療への意欲、病状や治療法への理解を深める)
- 抗原の除去と、回避(室内塵、ダニの除去、花粉の回避、など)
- 薬物治療
- アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法など)
- 手術療法(レーザー、鼻腔整復術など)
http://www.allergy.go.jp/Allergy/Guideline/04/index.html
【ディレグラの効果について】
- ディレグラは投与後約45分で効果が実感出来る。アレグラと同様、インペアード・パフォーマンスをきたしにくい。
- 配合されているプソイドエフェドリンは、エフェドリンの立体異性体。
- 鼻粘膜充血除去作用、気管支平滑筋弛緩作用については、エフェドリンと同等の作用を有する。
- 抗炎症作用はエフェドリンよりもプソイドエフェドリンの方が作用が強い。
- 血圧、心拍数、中枢興奮に関しては、プソイドエフェドリンの方がエフェドリンよりも弱い。
【ディレグラ服薬時のポイント】
- 食事によりバイオアベイラビリティが低下する為(フェキソフェナジン)、空腹時に服用すること。
- 有効成分放出後の殻錠がそのまま排泄されることがあるが、問題ない。
- 薬物放出が持続するような製剤設計をしているので、かんだり砕いたりしないこと。効果の持続時間が短くなったり、血中濃度が高くなってしまうことがある。
- 腎排泄のため、腎機能が低下している患者には注意すること。
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