くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

高カリウム血症について

 

【高カリウム血症を生ずる病態】

腎不全

  • 正常なナトリウム、カリウムの交換が妨げられている状態。
  • 出血性ショックと、急性腎不全により循環血液量減少が起こると、身体は可能な限り血圧と血液量を維持しようと務める。腎臓の機能停止のおそれのあるような乏尿や無尿状態が進行している一方で、細胞外液中に放出されたカリウムが溜まってしまう。

 

アジソン病

  • アルドステロンの欠乏が、ナトリウムと水の過剰な排泄をさせてしまい、結果として高カリウム状態になる。

 

大きな細胞傷害

  • 火傷、挫傷により崩壊した細胞は、細胞内のカリウム血漿中に放出する。それにより、細胞内のカリウム量は通常の50倍にもなる。更にこのような状態時には、尿の排泄は止まりがちになる。
  • 心筋梗塞の場合、冠動脈の閉塞により損傷をうけた心筋細胞がカリウムを放出し、局所的に高カリウム血症をひきおこす。
  • このような場合、心電図の波形に注意!過剰な血漿中の陽イオンは、心臓の活動電位を低下させ、筋肉の活動性を減じさせる。脱分極は促進され、心室収縮は弱まってしまう。

 

【症状からの予測】

  • 脱力感、不快感、嘔気、腹痛、筋緊張、弛緩性の麻痺、下痢、乏尿、心電図の異常波形(異常Q派、ST上昇)

 

【処置】

陽イオン交換レジンは、カリウムに結合し、腸管を通過して取り除くことが出来る。

炭酸水素ナトリウムは血漿をアルカリ化することによりカリウムイオンを尿中に以降させ、カリウム濃度を低下させる。

カルシウムは血漿中のカリウム濃度には影響しないが、神経、筋の膜に作用し、高カリウム血症による心臓毒性に対して拮抗する。

 

 

参考文献:「正しい体液・電解質モニタリング

 

 

 

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