耳垢栓塞について
耳垢とは
- 耳垢は、外耳道の分泌腺から分泌される分泌液とホコリなどが交じることで形成される。
- 耳垢には湿性と乾性の二種類あり、日本人の約7割は乾性の耳垢である。湿性タイプの多い欧米では、耳垢除去に関するガイドラインが作成されているが、乾性タイプの多い日本では耳垢除去のガイドラインは無い。
- 乾性耳垢は外耳道の自浄作用で自然に排泄される。
耳垢栓塞とは
- 乾性耳垢であっても、外耳道の変形や毛の増加、補聴器やイヤホン使用により耳垢が蓄積し、外耳道が塞がれる事がある。これを耳垢栓塞という。
- 成人では少ないが、外耳道が狭い小児や自浄作用が低下する高齢者では耳垢栓塞になりやすい。
耳垢栓塞の症状と危険性
- 症状は、難聴、耳鳴り、耳の閉塞感や、入浴後など耳垢が水分を含んで膨張することによる耳痛がある。
- 悪化すると、外耳道炎、外耳道骨破壊を引き起こす事がある。
- 高齢者の場合、耳垢栓塞による聴力低下が認知機能障害の要因となりうる。
耳垢栓塞の治療
- 耳垢を、耳垢鉗子や吸引管などで摘出する。
- 耳垢が固い場合は、耳垢水を点耳して、耳垢を柔らかくしてから摘出する。
- 耳垢水は炭酸水素ナトリウム、グリセリン、精製水で作成した製剤を使用する。
※2004年に医療用耳垢除去剤のワックスネートが製造中止になった後初めて、2015年7月7日に新しい医療用耳垢除去剤が発売される。
セオリアファーマから発売される「ジオクチルソジウムスルホサクシネート耳下用液5%CEO」である。
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