くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

小児のじんましん

【概要】

原因除去がじんましん治療の基本であるが、原因を見つけるのは容易ではない。

治療は痒みの除去などの対症療法となる。

治療を中止すると再発することもある。

アナフィラキシーはじんましんの重症型で、咽頭浮腫やショックを起こし、生死に関わる。

 

【小児じんましんの原因】

・アレルギーが関与するもの

 薬剤(ペニシリン、セファロスポリン)、食物(卵白、牛乳、食品添加物)、吸入性抗原(動物のフケ、花粉)、接触性抗原(化粧品、植物)

 

・感染性

 寄生虫(回虫など)、ウイルス(上気道炎、EBウイルス)、病巣感染

 

・物理的刺激

 寒冷じんましん、温熱じんましん、日光じんましん、水性じんましん、圧迫じんましん、振動じんましん

 

・その他

 遺伝性、心因性、仮性アレルゲン、膠原病などの1症状

 

【家庭での対応について】

・お風呂で暖まると、じんましんが酷くなることがあるので、ぬるめのシャワーで済ませておく。

・ストレスが原因になることもあるので、出来るだけリラックスすること。

 

【虫さされにも注意】

小児ストロフルス(急性麻疹)といって、虫さされの後でじんましんの様な症状が出ることがある。

激しい痒みを伴い、5歳以下の子どもの足に多い。

 

《毒蛾に触れたら??》

毒蛾に触れたら、セロハンテープをその部位に貼り、そして剥がす。

この行為を何度も繰り返し、その後石鹸と流水で良く洗う。

翌日生じる皮膚炎には、ステロイド軟膏が有効。