くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

生理活性アミン

久しぶりに復習してみました(=´▽`=)ノ

 

@@@@@@@@@@@@@

 

セロトニン

《分布》

大半が腸粘膜のクロム親和性細胞に存在し(約90%)、血小板に約8%、中核神経系にも約2%存在する。

 

《生成・代謝》

セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン)は、トリプトファンからトリプトファン水酸化酵素で生合成される。

セロトニンは、大部分が肝臓や肺でMAOにより代謝される。

松果体ではセロトニンは、アセチル化とメチル化によりメラトニンとなる。

 

《生理作用》

5-HT(セロトニン)受容体を介して発揮される。

5-HT1受容体:脳血管収縮作用

5-HT2受容体:平滑筋(血管、腸管、子宮、気管支)収縮作用

5-HT3受容体:催吐作用(延髄のCTZを刺激)

5-HT4受容体:アセチルコリン遊離促進作用

・中枢神経内での伝達

 

メラトニン

《生合成・役割》

セロトニンから二段階の反応を経て生成される生理活性アミン。

松果体から分泌される、松果体ホルモンでもある。

睡眠や生体のサーカディアンリズム(昼活動し、夜は休むといった概日リズム)うぃ調整していると考えられている。

 

ヒスタミン

《分布》

ヒスタミンは肥満細胞(mast cell)と好塩基球性白血球に含まれ、ヘパリンと共に存在し、肺、皮膚、気管支粘膜、胃粘膜などに分布している。

脳では、肥満細胞外に存在している。

 

《生成・代謝》

ヒスタミンヒスチジンからヒスチジン脱炭酸酵素で生合成される。

ヒスタミンはDAO(ジアミンオキシダーゼ)やN-メチル基転移酵素により代謝される。

 

《生理作用》

H(ヒスタミン)受容体を介して発揮される。

・H1受容体:平滑筋(気管支、腸管、子宮)収縮作用、毛細血管透過性亢進作用、かゆみ、くしゃみ

・H2受容体:胃酸分泌促進作用

H1H2受容体:血管拡張作用(血圧低下、頭痛)

 

 

ランキングに参加しています。 よろしければポチッと応援お願い致します。 にほんブログ村 病気ブログへ

スポンサーリンク