外リンパ瘻について
外リンパ瘻とは
- 耳小骨からの振動を音として感じる働きのある「内耳窓」が破れ、内耳の中にある「外リンパ液」が中耳に漏れ出す病気。
- 内耳窓が破れる時、「ポン!」と音がすることがある。
- 内耳窓は、中耳と内耳を仕切る膜で、前庭窓(卵円窓)と蝸牛窓(正円窓)の2つの窓を指す。
外リンパ瘻の症状
- めまい
- 難聴
- 水がザーっと流れるような耳鳴り
- 症状が悪化したり、改善したりを繰り返すこともある
外リンパ瘻の原因
- 鼻を強くかむ
- くしゃみや咳
- 飛行機に乗る
- ダイビング
- 重い物を持ち上げる
- 交通事故
- 転倒
- 耳掃除
外リンパ瘻の診断
- 以前は診断が非常に難しかったが、今は外リンパ液に特異的なタンパク質を調べることで簡単に判断できるようになった。
- 外リンパ液には、「CTP(Cochilin-tomoprotain)」タンパクが特異的に存在している。
- 鼓膜を切開して内耳に生理食塩水を注入し、回収した液体の中にCTPタンパクがあれば、外リンパ液が漏れていることが確定できる。
- 回収する液は0.1mLあれば判別可能。
外リンパ瘻の治療
- 基本的には、安静にしていれば1~2週間で内耳窓が再生する。
- しばらくは鼻をかんだり、排便時にいきんだりしないように注意が必要。
- もしも症状が改善せず、悪化する場合は手術の適応となる。
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