くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

小児のしらみ(アマタジラミ)について。

しらみは不潔だから感染するのではない

  • 日本以外の地域でも幼児・学童に増加している。
  • しらみの感染は、頭髪の接触で簡単に感染する為であり、不潔だからではない。
  • 家族や集団単位での治療と予防が必要になる。
  • アマタジラミの好発部位は頭髪(特に側頭部から後頭部)である。

 

しらみの臨床症状

  • しらみの唾液や糞に対するアレルギーにより、痒みを生じる。
  • 掻爬することで二次感染を引き起こし、膿皮症を発症することもある。

 

しらみの治療

  • スミスリンシャンプーやパウダーを用いる。
  • 頭皮全体に塗布した後、5分後に洗い流す。これを3~4日ごとに3~4回繰り返す。
  • 金属の櫛すきによる有効性のエビデンスは無い。

 

家で出来るケア

  • 出来るだけ髪の毛を短くすると良い。可能であれば剃髪。
  • 頭から離れてたアマタジラミは約3日間生存する。そのため、シーツや服についたシラミが感染することがある。
  • 洗濯、日光干し、アイロンがけを良く行うこと。
  • 家族から再感染することがあるので、家族全員の治療が必要。

 

その他の注意事項

  • スイミングスクール、塾、学校、園などで集団感染することがある。
  • 子どもの心のケアにも配慮が必要。
  • ブラシ、帽子の共有は避ける。
  • 水中でシラミは約半日生存出来る為、必ず処置をしてからプールに入ること。
  • プールでのバスタオル、遊泳帽、ロッカーの共有は避けること。

 

 

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