くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

耳鼻科領域

嗅覚異常について

嗅覚障害の種類 嗅覚脱失(においを全く感じない) 嗅覚減退・低下(においを感じる力が弱まる) 嗅覚過敏(鼻につくほど強くにおう) 嗅覚錯誤(今までとは違った悪臭のようなにおいを感じる) 嗅覚幻覚(実際には存在しないにおいを感じる) 自覚的悪臭症…

先天性耳瘻孔の簡単メモ。

先天性耳瘻孔congenital aural fistula 耳介は、発生上6個の組織の塊が融合して生じる。 この融合のさいに生じたと考えられるのがこの瘻孔(耳瘻孔aural fistula)となる。 多くは耳輪の起始部の前方に開口部があり、耳介軟骨の軟骨膜は盲管で終わっている。…

「侮れない耳鳴り」メモ:~チョイス:病気になった時~

耳鳴りは3つに分類される。 ①加齢性難聴と突発性難聴 ☆加齢性難聴 一番多い耳鳴り 軽度の難聴でも引き起こされる。 40代から発症する人もいる 聴力検査で、内耳の衰えを調べる。耳の中の血流が悪いのが原因。 動脈硬化と加齢性難聴は関係していると言われて…

外リンパ瘻について

外リンパ瘻とは 耳小骨からの振動を音として感じる働きのある「内耳窓」が破れ、内耳の中にある「外リンパ液」が中耳に漏れ出す病気。 内耳窓が破れる時、「ポン!」と音がすることがある。 内耳窓は、中耳と内耳を仕切る膜で、前庭窓(卵円窓)と蝸牛窓(正…

咽頭がん・喉頭がんについて。

咽頭(いんとう)がん・喉頭(こうとう)がんとは 日本では年間約800万人が癌になっているが、そのうちの1~2万人が喉の癌になる。 男性のリスクが高く(女性の10倍)、50代~60代に多い。 癌のリスクファクターは、タバコとアルコール。 咽頭がんの約90%…

耳垢栓塞について

耳垢とは 耳垢は、外耳道の分泌腺から分泌される分泌液とホコリなどが交じることで形成される。 耳垢には湿性と乾性の二種類あり、日本人の約7割は乾性の耳垢である。湿性タイプの多い欧米では、耳垢除去に関するガイドラインが作成されているが、乾性タイプ…

慢性副鼻腔炎の成立と治療について

【鼻腔】 鼻腔の周囲には、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4対の副鼻腔が存在する。 副鼻腔は自然口と呼ばれる直径2~3㎜の穴で鼻腔とつながり、常に副鼻腔内の換気が行われている。また、内部の粘膜は線毛に覆われ、ウイルスや粘液等の排泄機能を有…

鼻の役割について(勉強会メモ)

【鼻の役割】 ①鼻呼吸②加湿、加温③除塵④生体防御⑤嗅覚⑥呼吸抵抗 鼻腔:新聞紙一枚分の面積がある 鼻汁:1日1リットルほど分泌される。ほとんど鼻腺から、副交感神経優位。 鼻粘膜の収縮(通気性)は交感神経優位。運動すると鼻が通るのはこのせい。 ゲル層…