くすりの木

勉強会の内容や、日々の業務で必要な知識を、健忘録としてこのブログに書いていきます。不定期更新です。

小児の突発性発疹について。

突発性発疹とは

  • 乳児(主に生後4ヶ月から1歳まで)が罹患する。
  • 3~4日間、38度から40度近い熱が続き、熱が下がると同時に全身に発疹が発生する。
  • 高熱でも、機嫌が良くミルクも良く飲む事が特徴。便がゆるくなる。
  • 突発性発疹はHHV-6(ヒトヘルペスウイルス6)の初感染が原因。
  • 完治後、HHV-7によって同様の症状が出ることも有る。

 

突発性発疹と似ている疾患

中耳炎

尿路感染症

風疹

麻疹

 

  • 機嫌が悪かったり、哺乳力が落ちている場合は中耳炎や尿路感染症を疑い、抗菌薬を処方する。
  • 高熱でも機嫌が良く、哺乳力も落ちていない場合は、突発性発疹である可能性が高い。
  • 突発性発疹であれば、抗菌薬を処方しなくとも数日で解熱する。必要に応じて解熱剤を頓用で処方する。熱性けいれんの既往に注意すること。

 

 

家でのケアのポイント

  • 水分を十分飲ませる。
  • 服の着せ過ぎや布団のかけすぎに注意し、子どもが過ごしやすいようにする。
  • アイスノンなどで冷やしても構わないが、嫌がるなら中止すること。
  • 入浴は熱が下がってから。発疹が出ていても入浴してOK。

 

 

ランキングに参加しています。 よろしければポチッと応援お願い致します。 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク